ミキシングサービスの利用によって生じたいかなる損害や損失についても、本記事の著者および運営者は責任を負いかねます。利用者は、自己のリスクにおいてサービスを利用することを理解し、必要に応じて専門家の助言を求めることをお勧めします。
ビットコインを持っていると知られると様々な危険があります。
「強盗」「詐欺」などの犯罪のターゲットになる可能性が高まります。
これは取引所ではなくウォレットで保有していても同じです。
ビットコインの取引履歴は全てブロックチェーンに書き込まれ公開されます。
もし誰かにビットコインアドレスを知られたら、そのウォレットに入っている資産額が全てバレてしまいます。
そこで利用されるのが【ミキシングサービス】
ミキシングサービスは、ビットコイン取引の匿名性を高めるために開発されました。
これらのサービスは、ユーザーの取引を他の多数の取引とごちゃ混ぜにし、個々の取引の追跡を困難にします。
仮想通貨では、取引の透明性が高い一方で、プライバシーが犠牲になることがあります。ミキシングサービスは、このような状況に対処するために利用されています。
ビットコインアドレスは追跡される
ビットコイン取引の匿名性は、プライバシー保護とセキュリティの観点から非常に重要です。
ビットコインのブロックチェーンは公開されており、誰でも取引の履歴を閲覧できるため、取引に関連するアドレスが特定の個人や組織に結びつけられると、その人の財務状況や行動パターンが他人にバレてしまいます。
これにより、ビットコインの保有者はフィッシング詐欺や個人情報の盗難などのセキュリティリスクにさらされることになります。
そのため、取引の匿名性は、身の安全、自由とプライバシーを守るための重要な要素となっています。
ビットコイン保有者を襲った事件の例
実際にビットコインを持っていることが他人に知られ、犯罪にあってしまったケースがあります。
2017年に名古屋市に住む女性を殺害し、現金とビットコインを奪った罪で西田市也被告が「強盗殺人・死体遺棄・電子計算機使用詐欺」の罪に問われました。
最高裁判所は西田被告の上告を棄却し、「無期懲役」の判決が確定しました。
2023年2月8日、京都府警は、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを奪う目的で男性を監禁した疑いで、5人の男を再逮捕しました。
容疑者たちは、昨年6月7日から9日にかけて滋賀県米原市で男性を監禁し、「言わなければ殺す」と脅迫してパスワードを強要し、ビットコインなど約1億1883万円相当を奪ったとされています。
韓国のソウルで、ある女性が誘拐され、その後殺害されました。
この事件は、暗号通貨に関するトラブルが原因だったと言われています。
ビットコインを持つことは危険をはらむ
ビットコインを持っている事を知られてしまうと、金銭目的の犯罪のターゲットにされやすくなります。
資産を奪われるだけならまだしも、命を奪われる事件も世界中で多発しています。
どこかにビットコインアドレスを載せたことがある、送金に使ったことがある、そのアドレスに大金を保有していた場合は注意が必要です。
そこでビットコインのアドレスをかき混ぜて、今までのアドレスから資金を追えなくする為にミキシングサービスを使うのです。
ミキシングサービスの仕組み
ミキシングサービスは、ビットコイン取引の匿名性を高めるために設計されています。
これらのサービスは、ユーザーが送信するビットコインを他の多数の取引と混合し、個々の取引の追跡を困難にします。
ミキシングをする事で取引のプライバシーを保護して、財産を知られないようにできます。
匿名性のレベルは、ミキシングサービスによって異なります。
一般的に、ユーザーの取引は、ランダム化された他の取引と組み合わされ、新しいアドレスに送金されます。
これにより、元の取引と新しい取引の間の直接的な関連性が断ち切られ、追跡を避けることができます。
ミキシングは誰でも簡単に使える
ミキシングサービスの利用には、特別な知識は必要ありません。
上の画像のように、送金先のアドレスが無効(ビットコイン以外のアドレスにしているなど)の場合、ミキシングが始まらないようになっているので安心です。
ミキシングサービスは、ビットコイン取引の匿名性を高めるための重要な技術です。
ユーザーは自分のプライバシーを保護しつつ、安全に取引を行うことができます。
おすすめのミキシングサービス
Yo!Mix(ヨミックス)
Yo!Mixは一番シンプルで使いやすいミキシングサービスです。
自動翻訳ですが、いちおう日本語に対応しています。
特徴:
- 低額手数料と迅速なミキシングが特徴。
- 複数のアドレスにコインを送信可能。
- Torブラウザ対応で高い匿名性を提供。
手数料: 0.5% + 0.0003 BTC
対応通貨: ビットコイン
ログポリシー: ログを保持しない。
Whir
手数料が安いですが、日本語には対応していません。
特徴:
- PGP暗号化を使用した高度なセキュリティ。
- カスタマイズ可能なミキシングオプションを提供。
手数料: 0.5~2.5%
対応通貨: ビットコイン
ログポリシー: ミキシング完了後にログ削除。
coinomize(現在アクセス不可)
特徴:
- ユーザーの匿名性を重視し、ログを保持しない。
- 最大5つのアドレスに送信可能。
- ミキシング間隔の設定機能でプライバシーを強化。
手数料: 1~5% + 0.0003 BTC
対応通貨: ビットコイン
ログポリシー: ログは保持しない。
ミキシングサービスの使い方
ミキシングサービスの使い方はだいたい同じ使い方です。
今回は【Yo!Mix】を例に紹介します。
ほとんどのミキシングサービスでは、操作方法が同じです。
- ビットコイン送金先を決めます
- 手数料と着金までの時間を設定していきます
- 手数料と着金までの時間は多いほど匿名性が増していきます
- 表示されたアドレスにビットコインを送金
- 設定した時間をかけて設定したアドレスにビットコインが着金します
送金先のビットコインアドレスを入力して、手数料と着金までの時間を決めます。
設定が終わったら、利用規約の同意にチェックを入れて 依頼を作成する をクリック。
ビットコインアドレスが表示されるので、そのアドレスに送金すれば指定した時間をかけてゆっくり送金されていきます。
Yo!Mixはミキシングサービスの中でもシンプルかつ日本語対応しています。
ミキシングサービスのリスクと注意点
ミキシングサービスに関するリスクと信頼性については、以下の点が挙げられます。
- マネーロンダリング対策: ミキシングサービスは、取引の匿名性を高めることでマネーロンダリングの手段として利用される可能性があります。このため、多くの国ではマネーロンダリング防止の法律に基づき、ミキシングサービスに対する規制が進んでいます1。
- サービスの運用停止: 過去には、ランサムウェア運用者が身代金を匿名化するためにミキシングサービスを利用し、その結果、サービスが摘発され運用停止となった事例があります2。
以上の点から、ミキシングサービスを利用する際には、その法的リスクとサービスの信頼性を十分に理解し、慎重に行動することが重要です。
まとめ
ビットコインの取引履歴はブロックチェーンに記録され、公開されているため、ビットコインアドレスが知られると、そのアドレスに関連する資産額が明らかになります。
これにより、ビットコイン保有者は犯罪のターゲットになるリスクが高まります。
そのため、ビットコインの匿名性を高めるためにミキシングサービスが利用されます。
ミキシングサービスは、ユーザーのビットコイン取引を他の多数の取引と混合し、個々の取引の追跡を困難にすることでプライバシーを保護します。
多くの資金を入れているビットコインアドレスが誰かに知られたら、ミキシングなどで資金を追えないようにしておきましょう。
ミキシングサービスの利用によって生じたいかなる損害や損失についても、本記事の著者および運営者は責任を負いかねます。利用者は、自己のリスクにおいてサービスを利用することを理解し、必要に応じて専門家の助言を求めることをお勧めします。
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