外貨を1つのアカウントで管理できる
【Wise(ワイズ)】
【Revolut(レボリュート)】
どちらも国際的な金融サービスを提供しています。
どっちがおすすめかというと、
Wiseアカウントとデビットカードを作っておくのがおすすめです。
Wiseを使いつつ、サブでRevolutを持っていれば大丈夫でしょう。
Revolutも登録費・年会費はかかりません。
アカウント作成も10分ほどで終わります。
では具体的に、WiseとRevolutはどんな違いがあるのでしょうか?
どちらも実際に使っている私が解説していきます。
ワイズとレボリュートの違い
WiseとRevolutは似ているサービスですが、扱える通貨や手数料に差があります。
カンタンに表にしてまとめてみました。
項目 | Wise(ワイズ) | Revolut(レボリュート) ※無料アカウントの場合 |
---|---|---|
本社所在地 | イギリス | イギリス |
設立年 | 2011年設立 2016年に日本でサービス開始 | 2015年設立 2020年に日本でサービス開始 |
口座 | 無料プランのみ、 50種類以上の通貨に対応 | 無料プランと有料プランがあり、 23種類以上の通貨を保有可能、 |
外貨口座 | 現地通貨の口座情報を取得可能 ・オーストラリア・ドル(AUD) ・カナダ・ドル(CAD) ・ユーロ(EUR) ・英ポンド(GBP) ・ハンガリー・フォリント(HUF) ・マレーシア・リンギット(MYR) ・ニュージーランド・ドル(NZD) ・ルーマニア・レイ(RON) ・シンガポール・ドル(SGD) ・トルコ・リラ(TRY) ・米ドル(USD) | 外貨口座情報の取得は不可 |
国内送金 | Wiseの残高からの送金 一律200円 | Revolutから日本の銀行への日本円の送金 ・すべてのプランで1回まで無料 ・1か月あたりのご利用枠は100,000円 ・2つの条件のいずれかを満たした場合、2%の手数料が適用 |
海外送金 | 0.43%~ 通貨によって異なる | SWIFT国際送金 ・Revolutからの手数料はすべて無料 送信先の銀行によって手数料がかかる |
両替手数料 | 0.43%~ 通貨によって異なる | 月額750,000円まで無料で両替可能 それ以上は1% ・時間外は1% |
カード (デビットカード) | 多通貨管理・決済が可能なデビットカードを発行可能(Mastercard) ATM出金手数料 ・月額30,000円まで無料(月2回まで) ・以降は1.75% カード発行手数料 ・640円 | 多通貨管理・決済が可能なデビットカードを発行可能(VISA) ATM出金手数料 ・月額25,000円まで無料 ・以降は2% カード発行手数料 ・無料 |
法人口座 | 法人口座サービスが利用可能 法人用の外貨口座の取得は、初回のみ3,000円必要 | 日本ではビジネス向けサービスを提供していない |
2つのサービスの大きな違いは、
- レボリュートは外貨を電子マネーのようにチャージして使うだけ
- ワイズは外貨口座番号を取得して、海外の銀行から資金を受け取れる
このような差があります。
また、レボリュートは月額有料プランがあるのに対し、ワイズは月額無料で利用できます。
ただし、ワイズはカード発行にお金がかかったり、両替の無料枠がなかったりします。
どちらがおすすめかというと、ワイズがおすすめです。
口座情報を取得できるので、海外で得た報酬や資金をそのまま受け取ることができます。
海外や日本以外のサービスを使ってビジネスをやる企業やフリーランスはワイズの法人口座を作っておきましょう。
※外貨を受け取れる法人口座を作るのに3,000円必要です。
外貨口座を持てる
Revolutでは外貨口座を持てません。
一方Wiseでは外貨口座を持つことができ、直接外貨を受け取ることができます。
- オーストラリア・ドル(AUD)
- カナダ・ドル(CAD)
- ユーロ(EUR)
- 英ポンド(GBP)
- ハンガリー・フォリント(HUF)
- マレーシア・リンギット(MYR)
- ニュージーランド・ドル(NZD)
- ルーマニア・レイ(RON)
- シンガポール・ドル(SGD)
- トルコ・リラ(TRY)
- 米ドル(USD)
ワーホリで仕事をしたり、旅行中にどこかに振り込む必要があったら便利です。
僕自身は、海外の会社から振り込まれる報酬の受取りにWiseの外貨口座を使っています。
現金チャージ手数料
口座振込みでチャージする場合、どちらも振込み手数料はかかりません。
カードでチャージする場合はどちらも手数料がかかります。
チャージ方法 | Wise手数料 | Revolut手数料 |
---|---|---|
銀行送金 | 無料 | 無料 |
銀行送金(外貨) | 無料 (通貨が同じ場合) | – |
デビットカード | 3.3% | 1.7% |
クレジットカード | – | 1.7% |
USD/CADの追加 | 小額の手数料がある | – |
また、Wiseでは外貨を直接受け取ることができ、給料の受取りなどが便利になります。
Revolutは外貨口座を持てないので、直接外貨送金は受け取れません。
両替手数料/為替レートの違い
どちらが両替手数料が安いか?同じタイミングで金額を確認してみてました。
同じタイミングで両替した場合、Revolutの方が少しだけお得な金額になりました。
留学、旅行で海外に行く際の外貨両替はRevolutがおすすめです。Revolutは、Wiseと似たような海外送金サービスで、両替手数料無料で外貨両替可能です。ニューヨーク時間の平日に限り両替手数料無料という条件はありますが、期間内に両替すればかなりお得に外貨両替可能となるのでおすすめです。
— けいた@留学相談受け付け中🇺🇸🇦🇺🇨🇦 (@SydneyNote) July 2, 2023
実際、時間指定がありますが、Revolutの方がお得に両替できます。
以下はRevolutの両替手数料が安くなる条件です。
- 平日(ニューヨーク時間の日曜日18:00から金曜日17:00まで)は、月額750,000円まで無料で両替できます。それ以上は1.0%の手数料がかかります。
- 週末(ニューヨーク時間の金曜日17:00から日曜日18:00まで)は、すべての法定通貨の両替には、1.0%の手数料がかかります。
- 一部の通貨(例えば、タイ・バーツやウクライナ・フリヴニャなど)は、平日でも週末でも1.0%の手数料がかかります。
- 両替手数料は、両替するときのレートに上乗せされます。レートはアプリで確認できます。
条件が複雑ですが、ワイズより安く外貨に両替できます。
送金手数料|どちらがお得
両替手数料はRevolutの方がお得ですが、送金手数料に関してはWiseの方がお得になる事が多いです。
Revolutでは中継銀行の手数料が取られます。
この手数料は送金前には確認できず、シレっと取られます。
海外送金で試しにRevolutってのを使ってみた、10万円で23878Bで手数料無料って出たんだけど、3日午前に送金して、6日の昼近くにカシコンに入金された。
— IceAmericano (@IceamericanoLeo) November 6, 2023
中継銀行手数料として473Bとられて2340位になったので、両替のほうがレートがいいし、wiseのほうがいい。
Revolutは両替手数料かからないけど、Wiseで使う分を両替して旅行で使った後の残高をまとめて日本の口座に送金できるから結局Wiseだけでよくなってるな。
— Yuto🇭🇺 (@yuto_anim) March 4, 2023
両替手数料も数十円とかだから気にならない。チャージは口座情報作って送金なら無料だし、一本化で良いか
チャージしたお金を日本の銀行口座に戻したり、別の口座に移すつもりならワイズがお得です。
デビットカードはどちらが使いやすい
- Revolut: 140種類以上の通貨
- Wise: 50種類以上の通貨
で支払いができます
どちらも米ドル/ユーロ/シンガポールドル/ウォンなど、主要な旅行先の通貨はどちらも対応しています。
もっとマイナーな国に行くつもりなら、Revolutの方がおすすめです。
カードのデザイン
どちらも裏面にカード番号がプリントされていて、表からは番号が見えないデザインになっています。
Revolutは表に名前が記載されており、セキュリティ面でやや不安なデザインです。
Wiseはカードの表には個人情報は全く記載されていません。
セキュリティ面ではRevolutよりも安心して使えるデザインです。
ATM手数料
- Revolut: 会員プランに応じて、月25,000円まで無料で出金できます(Standardプラン)。
それ以上は手数料がかかります。 - Wise: 月30,000円(2回の引出)まで無料で出金できます。それ以上は手数料がかかります。
Revolutの無料プランでは月25,000円までしか引き出せませんが、Wiseは30,000円まで出金可能です。
出金可能額は通貨によって変わります。
カード発行手数料
- Revolut: 無料(2枚目以降499円)
- Wise: 640円
どちらも年会費などは不要で、維持費はかかりません。
Revolutは1枚目のデビットカード発行手数料が無料です。
一方Wiseは640円かかります。
カードの配送の早さ
Wiseカードは申し込みから15日で届きました。
一方、Revolutカードは6日で届くと書いていましたが、結局予定通りに届来ませんでした。
僕が住んでいるのは地域は、それほど配送に困る場所ではありませんが配送が遅れました。
確実にカードを手にしておきたいなら、Wiseカードの方がおすすめです。
Wiseカードは速達オプションも選べます。
急ぎでデビットカードを作りたい人はWiseを選びましょう。
仕事で使うならどっち
2024年3月にワイズは第一種資金移動業者の認可を取得したので、100万円以上の送金が行えるようになります。(記事執筆時はまだ100万円の上下あり)
また、法人用の口座も作れるので、海外からの送金を受け付けることも出来ます。
法人用の口座を持てるはWiseだけです。
なので、仕事で使うならWise法人アカウントを作りましょう。
それぞれのメリット・デメリット
最後にWiseとRevolutのメリットデメリットを簡単にまとめておきます。
(Revolutは無料アカウントの場合)
メリット
Wiseのメリット
- 送金手数料が安い
- 保有できる通貨が多い
- 外貨口座番号を持てる
- 使い捨てデジタルカードを持てる
- 外貨を直接入金できる
Revolutのメリット
- カード発行が無料
- デビットカード支払いの対応通貨が多い
- クレジットカードでチャージできる
- 使い捨てデジタルカードを持てる
デメリット
Wiseのデメリット
- カードの配送が遅い
- カード発行が有料
- デビットカード支払いの対応通貨が少ない
- デビットカードでチャージすると手数料がかかる
Revolutのデメリット
- 両替手数は安いが中継銀行の手数料が取られる。
- 外貨口座番号を作れない
- 法人アカウントを作れない
- カードが予定通りの日に届かない
- クレジットカードでのチャージ手数料1.7%
まとめ|WiseとRevolut旅行ならどっち?
日本円をチャージして、外貨に変えて、旅行先で使うだけ
ならばRevolutがシンプルで使いやすいです。
無料枠や条件は複雑ですが、海外旅行に行く前に使って慣れておきたいサービスです。
ただ、どこかに送金したり、ATMを利用する可能性があるなら、Wiseがおすすめになります。
Revolutと比べると、手数料は高めですが、(中継銀行の手数料など)隠れた費用がないので、実際にはお得になることもあります。
また、時間での手数料の変化もないので、シンプルで使いやすいです。
さらに、外国の銀行口座を作ることができるので、いざというときに便利です。
デビットカード支払いで対応している通貨はRevolutよりも少ないですが、主要な国の通貨には対応しています。
僕自身は、ビジネス目的でも外貨口座を使うので、Wiseを主に使っています。
Wiseも無料でアカウントを作れるので、旅行前には作って、カードまで発行しておきましょう。
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